『耐候性』の認定証がある「大型土のう」使用しましょう
毎年発生する自然災害。
台風や集中豪雨などによる「水害」被害の復旧作業に使われる大型土のうで
『耐候性』の認定証がないものは劣化してしまうことをご存じですか?
そもそも「耐候性」とは?
プラスチックや塗料、繊維などの有機素材から作られている工業製品が
太陽光・温度・雨等の屋外の自然環境に耐えうる性質であることをいいます。
【参照】 萩原工業 合成樹脂製品ポータルサイト (hagihara-pls.com)
つまり、どのくらい気候の変化に強いかということです。
しかし、性能証明がない大型土のうを設置すると・・・
写真のように劣化してしまうのです。
大型土のうの使い分け
「大型土のう」の性能に合わせた使い分けは、主に以下の3種類です。
特に土を中詰めする際は重量に注意が必要です。
1tバッグ |
黒色土のう |
耐候性大型土のう |
|
容量 1m³ 土砂1m³ = 10袋 (積算基準による) |
耐荷重1t/袋
×
容量 0.6m³以下
荷重 1t未満であれば
〇
|
各社バラバラ △ |
耐荷重2t/袋 〇 |
設置期間 |
各社自社基準 公的根拠なし 概ね2ヶ月以内 |
各社自社基準 公的根拠なし 2か月 ~ 3年以内 |
(ー財)土木研究センター 1年対応品 |
段積み 仮締切 |
背面土圧・水圧に対する × |
背面土圧・水圧に対する × |
背面土圧・水圧に対する 〇 |
性能規定・基準 |
各社自社基準 公的根拠なし 日本フレキシブルコンテナ工業会は △ |
各社自社基準 公的根拠なし △ |
(ー財)土木研究センター 〇 |
積算価格 |
「建設物価」 「土のう」として掲載あり △ |
「建設物価」 掲載なし × |
「建設物価」 掲載あり 〇 |
性能証明機関 | 無し | 無し | (ー財)土木研究センター 適合品に対し 性能評価書発行 「耐土性証」 |
認定証 | 無し | 無し | 耐候性大型土のう協会 |
このように、河川などの災害現場に使用する場合は
『耐候性大型土のう』を使用する必要があります。
黒色=「耐候性」とは限らない
黒い大型土のうで、性能証明を取得していない製品もあるため注意が必要です。
性能証明を取得した土のうが、『耐候性大型土のう』です。
各メーカーに於いて新たな基準の認証実験中のため、
現在各社で販売している『耐候性大型土のう』は新しい基準を満たしていません。
新しい認定証を取得した商品が発売されましたら、改めてご紹介いたします。