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『耐候性』の認定証がある「大型土のう」使用しましょう

2023.07.27

毎年発生する自然災害

台風や集中豪雨などによる「水害」被害の復旧作業に使われる大型土のう

『耐候性』認定証がないものは劣化してしまうことをご存じですか?

 

 

そもそも「耐候性」とは?

プラスチックや塗料、繊維などの有機素材から作られている工業製品が

太陽光・温度・雨等の屋外の自然環境に耐えうる性質であることをいいます。

【参照】 萩原工業 合成樹脂製品ポータルサイト (hagihara-pls.com)

 

つまり、どのくらい気候の変化に強いかということです。

しかし、性能証明がない大型土のうを設置すると・・・

写真のように劣化してしまうのです。

【参照】耐候性大型土のう協会 (donou.org)

 

大型土のうの使い分け

「大型土のう」の性能に合わせた使い分けは、主に以下の3種類です。

特に土を中詰めする際は重量に注意が必要です。

1tバッグ

黒色土のう

耐候性大型土のう

容量 1m³
土砂1m³ = 10袋
(積算基準による)
耐荷重1t/袋
×
容量 0.6m³以下
荷重 1t未満であれば

各社バラバラ
1t ~ 2t/袋

耐荷重2t/袋

設置期間

各社自社基準

公的根拠なし

概ね2ヶ月以内

各社自社基準

公的根拠なし

2か月 ~ 3年以内

(ー財)土木研究センター
「耐候性大型土のう積層工法」
設計・施エマニュアルに規定

1年対応品
3年対応品

段積み
仮締切

背面土圧・水圧に対する
摩擦係数試験 圧縮試験
不適合

×

背面土圧・水圧に対する
摩擦係数試験 圧縮試験
不適合

×

背面土圧・水圧に対する
摩擦係数試験 圧縮試験
適合

性能規定・基準

各社自社基準

公的根拠なし

日本フレキシブルコンテナ工業会は
土を入れる容器としては
販売できないとしている
(JIS規定)

各社自社基準

公的根拠なし

(ー財)土木研究センター
「耐候性大型土のう積層工法」
設計・施エマニュアルに規定

積算価格

「建設物価」
「積算資料」

「土のう」として掲載あり

「建設物価」
「積算資料」

掲載なし

×

「建設物価」
「積算資料」

掲載あり

性能証明機関 無し 無し (ー財)土木研究センター
適合品に対し
性能評価書発行
「耐土性証」
認定証 無し 無し 耐候性大型土のう協会

【参照】耐候性大型土のう協会 (donou.org)

このように、河川などの災害現場に使用する場合は

『耐候性大型土のう』を使用する必要があります

 

黒色=「耐候性」とは限らない

黒い大型土のうで、性能証明を取得していない製品もあるため注意が必要です。

性能証明を取得した土のうが、『耐候性大型土のう』です。

また、2023年6月に『耐候性大型土のう』の認定基準が改訂となりました。

 

各メーカーに於いて新たな基準の認証実験中のため、

現在各社で販売している『耐候性大型土のう』は新しい基準を満たしていません。

新しい認定証を取得した商品が発売されましたら、改めてご紹介いたします。

 

参照】一般財団法人土木研究センター (pwrc.or.jp)

 

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