水平避難と垂直避難、判断のポイント
2024.10.24
近年、日本各地で記録的な豪雨が多発し洪水や浸水被害をもたらしています。
短時間で急激に水かさが増すため、避難の判断とタイミングが非常に重要です。
水平避難と垂直避難
水害時の避難の方法には、水平避難 と 垂直避難 があることをご存知ですか。
●水平避難・・・可能な限り災害の発生場所から遠くへと移動すること
●垂直避難・・・今いる建物や近くの建物の2階以上の高さへ移動すること
水平避難をするか、垂直避難をするか、状況に応じて選ぶべき避難方法が異なります。
水平避難が推奨される状況
●安全な場所へ向かうための十分な時間がある場合
●建物が倒壊する可能性がある場合
●海抜ゼロメートル地帯で浸水が長期化してしまう場合
●土砂災害特別区域にいる場合 など
垂直避難が推奨される状況
●既に災害が発生していて避難所等への移動がむしろ危険な場合
(建物の倒壊リスクがない場合に限ります)
●夜間の見通しが悪い状況で、急激に事態が悪化した場合
●浸水の高さが高層階よりも低い場合 など
ただし、垂直避難は注意が必要です!!
浸水やライフラインの復旧までに時間を要することを想定して、
食料や生活用品等の備蓄が必要です。
適切な避難方法を選びましょう
「避難」=「避難所や避難場所へ向かう」ではありません。
無理に水平避難を行うことで、命の危険に冒される場合もあります。
状況に応じて、命を守る最善の行動をとりましょう。
【参照】水平避難とは?垂直避難との違いやケース別の行動を解説 | トヨクモみんなのBCP (bcp-manual.com)